おさむ君は、かぜが治りかけたと思っていたら急に耳がつまった感じでずきずきと痛んできました。耳鼻科でみてもらったら、急性中耳炎と診断されました。痛みがひどかったので鼓膜を切開してもらったら痛みはなくなりました。一週間くらい薬をのみました。はじめは耳の聞こえがおかしかったのですが、すぐにもとにもどり、耳鼻科にかよっていて先生から治ったと言われました。
1)急性中耳炎とはどんな病気ですか。
中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。中耳には鼻の奥に通じている耳管〈じかん〉が開いています。細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入ると、中耳の粘膜に急激に炎症をひきおこします。このように、中耳炎はかぜをひいたときなどに鼻やのどの炎症に引き続いておこることが多いのです。
1)急性中耳炎とはどんな病気ですか。
中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。中耳には鼻の奥に通じている耳管〈じかん〉が開いています。細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入ると、中耳の粘膜に急激に炎症をひきおこします。このように、中耳炎はかぜをひいたときなどに鼻やのどの炎症に引き続いておこることが多いのです。
2)年齢との関係はありますか。
小学校の入学までに、約60~70%の子どもが一度は急性中耳炎にかかるといわれています。とくに3歳以下の子どもに多いのは、(1)子どもの耳管は大人にくらべて太く、短く、さらに角度が水平に近いので細菌やウイルスが中耳に侵入しやすい、(2)全身の抵抗力やのど、鼻の粘膜の抵抗力が未熟なためかぜをひきやすい、などの理由があげられます。
3)どのような症状がでるのですか。
ずきずきするはげしい耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)、耳がつまった感じなどがおこります。乳児などでは痛みを訴えられないために、機嫌が悪くぐずったり、しきりに耳に手をやったりすることがあります。
4)どうやって診断するのですか。
耳鼻科医が鼓膜をみて、鼓膜が赤かったり、はれていることを確認します。また、鼓膜がその奥の中耳に膿がたまって、ふくれているのが観察できることもあります。
5)どのような治療をするのですか。
軽症の場合は抗生物質や消炎剤〈しょうえんざい〉などを服用したり、耳に炎症をやわらげる薬液をたらすことで治療します。膿がたまって鼓膜のはれがひどく痛みが強いときや、熱が高いときは鼓膜を少しだけ切って、たまっている膿を出すと早く治ります。急性中耳炎を何回もくり返す場合(反復性中耳炎といいます)には、何回も鼓膜切開が行われることもあります。鼓膜は切っても傷は通常数日でふさがりますので、たいていは心配ありません。最近では、抗生物質に対して抵抗力を持った細菌(薬剤耐性菌〈やくざいたいせいきん〉)が原因の急性中耳炎が問題になっており、抗生物質の使い方に注意が払われています。
6)急性中耳炎は治りますか。
きちんと治療をすれば、ほとんどの場合は完全に治ります。しかし途中で治療をやめてしまうと、滲出性中耳炎〈しんしゅつせいちゅうじえん〉、反復性中耳炎〈はんぷくせいちゅうじえん〉や慢性中耳炎に移行してしまうことがあります。いずれにせよ、耳鼻科で完全に治ったといわれるまで、きちんと治療をうけることが重要です。
7)中耳炎にかからないよう、ふだん気をつけることはありますか。
鼻やのどに炎症がおきて、鼻汁や咳・たんが出る状態が長引くときは、耳鼻科で治療をうけるとよいでしょう。また、鼻のかみ方が悪いと細菌を耳の中に押し込んで中耳炎をおこすことがありますので、鼻は片方ずつゆっくりとかむようにしてください。
8)スイミングスクールに通っても大丈夫ですか。
中耳炎が完全に治って医師の許可があるまでは泳ぐのはやめましょう。
ふだんでも鼻汁が出ているときや、かぜ気味のときにプールに入ると、急性中耳炎をおこしやすいので注意してください。
<日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋>