日本耳鼻咽喉科学会 新潟県地方部会

のどの病気とその解説

睡眠時無呼吸症候群

たかし君は、眠っている間に大きないびきをかいていて、ときどき呼吸が止まることがあります。夜中に目を覚ますことが多く、学校では居眠りをして、先生から注意力が欠けているとよく言われます。耳鼻科で相談したところ、アデノイドと扁桃が大きく空気の通り道が狭くなっているために十分な睡眠がとれていない「睡眠時無呼吸症候群」と診断されました。アデノイドと扁桃を取る手術を受けたところ、いびきも、呼吸が止まることもなくなりました。

1)いびきはなぜかくのですか。

おきている人はいびきをかきませんが、呼吸の通り道になにか問題があると、眠ってからだの緊張が緩んだときに、呼吸で粘膜などが異常な振動をおこしていびきをかきます。アレルギー性鼻炎で鼻がつまって口からしか呼吸ができないときや、扁桃やアデノイドが大きいために空気の通り道が狭くなっているときにはいびきをかきやすくなります。

2)睡眠時無呼吸症候群とはどのような症状をおこす病気ですか。

睡眠中に短時間呼吸が止まる、無呼吸の状態をくり返す病気です。眠りが浅く、いびきを伴うことが多く、無呼吸のときには血液中の酸素が少なくなるため、身体にさまざまな悪影響をおよぼします。十分な睡眠がとれないために、長い時間眠っているはずなのに、朝起きにくい、昼間の強い眠け、集中力の低下などの症状がでます。

3)睡眠時無呼吸症候群を診断するにはどうするのですか。

鼻とのどの診察をして、空気の通り道に狭いところがあるかどうかを調べます。子どもの睡眠時無呼吸は、閉塞型といってアデノイド増殖症や扁桃肥大が原因のことが多いようです。眠っている間の呼吸や血液中の酸素の状態を調べるための検査を行った上で、治療法を決めることもあります。

 

4)睡眠時無呼吸症候群の治療はどうするのですか。

軽症で鼻に原因があると考えられるときには、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の治療をします。ある程度重症で、アデノイド増殖症や扁桃肥大が原因と考えられるときには手術が必要になります。手術では、アデノイド切除術、口蓋扁桃摘出術などが行われます。

<日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋>