日本耳鼻咽喉科学会 新潟県地方部会

はなの病気とその解説

副鼻腔炎

とおる君は鼻がつまっているためか、どうも集中力に欠けます。また、黄色い鼻汁をたらすことも多く、ティッシュを手放せません。耳鼻科医に副鼻腔炎と診断され、放置すると治りにくくなると言われ、通院し鼻汁の吸引などの処置と飲み薬を続けました。2カ月もすると、鼻づまりは軽くなり鼻汁も出なくなりました。現在は、かぜが長びいたときに短期間治療を受ける程度です。

1)副鼻腔はどこにあるのですか。

副鼻腔は、頬〈ほお〉、両目の間、そして額〈ひたい〉の下の骨の中にあり、粘膜でおおわれた空洞でそれぞれが鼻の中とつながっています。

2)副鼻腔炎(蓄膿症、〈ちくのうしょう〉)とはどのような病気ですか。

かぜなどで鼻の粘膜に炎症がおこり、それが副鼻腔の粘膜にひろがって副鼻腔炎をおこします。このような急性副鼻腔炎は1,2週間で治ることが多いのですが、放っておくと長引いて慢性副鼻腔炎になってしまうことがあり、治療に時間がかかります。子どもの時は、急性副鼻腔炎にかかっても治りやすいので、鼻の調子が悪い時は早めに耳鼻科で治療し、慢性化させないようにしてください。

3)どのような症状をおこしますか。

鼻がつまったり、ねばっこくて色のついた鼻汁が多く出ます。また、においがわかりにくくなったり、鼻汁がのどにまわって、せきの原因になることもあります。鼻づまりのために頭がボーとして、勉強が手につかなくなることもあります。また、鼻と、つながっている中耳やのどに影響をおよぼし、急性中耳炎、滲出性中耳炎〈しんしゅつせいちゅうじえん〉やのどの炎症、気管支炎、ときには鼻づまりによる睡眠障害をおこすこともあります。

4)どのような検査をするのですか。

鼻の中やのどをよくみたうえで、必要ならX線、CT検査などを行います。また、鼻の中をさらに詳しくみるために、内視鏡といわれる器具を使ったり、鼻の通り具合を見る鼻腔通気度検査をすることもあります。

5)治療にはどのようなものがありますか。

耳鼻科では、鼻汁の吸引や薬の噴霧による鼻および副鼻腔入口部の処置、抗生物質などの薬を副鼻腔に送りこむネブライザー療法などを行います。飲み薬では、マクロライド系の抗生物質を少量、長期に続けることも行われ、良い治療成績が得られています。このような治療法で十分な効果がない時には、手術療法を行うこともあります。

<日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋>