さとし君のおばあちゃんは子どものころに中耳炎の治療が受けられなかったので、鼓膜に穴が開いていて、かぜをひくとすぐに耳だれが出ます。そのたびに耳鼻科に通っています。先生からは手術をすすめられていますが、手術はまだしていません。
1)慢性中耳炎にはどうしてなるのですか。
慢性中耳炎には二つのタイプがあります。
一つは慢性化膿性中耳炎〈まんせいかのうせいちゅうじえん〉とよばれるもので、急性中耳炎が治らずに、鼓膜に穴が開いたままになり、耳だれ(耳漏)をくりかえすものです。
もう一つは真珠腫性中耳炎〈しんじゅしゅせいちゅうじえん〉とよばれるもので、周囲の骨をこわして進行します。ときには三半規管〈さんはんきかん〉をこわしてめまいをおこしたり、顔面神経マヒをおこしたり、最悪の場合には髄膜炎〈ずいまくえん〉になってしまうこともあります。滲出性中耳炎は大部分のものが10歳位までに治りますが、一部はこの真珠腫性中耳炎に移行すると言われています。ですから、滲出性中耳炎の治療はきちんと受けてください。
2)慢性中耳炎の治療法は
慢性中耳炎には二つのタイプがあります。
慢性化膿性中耳炎の治療は、基本的には急性中耳炎と同じです。薬を飲んだり耳の処置をしてもらうことによって、耳だれは止まりますが、鼓膜に穴があいているため、耳に水が入ったり、カゼをひいたりすると耳だれをくりかえします。再発を防止するためには、鼓膜の穴をふさぐなどの手術が必要になります。
真珠腫性中耳炎を完全になおすためには、ほとんどの場合、手術が必要です。
<日本耳鼻咽喉科学会HPより抜粋>